水道専門用語ガイド:センサー水栓

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センサー水栓
センサー水栓は、自動的に水流を制御するための装置でセンサー技術を利用して動作します。手をかざすなどの動作でセンサーが反応し水の供給を開始または停止する仕組みを持っています。これにより、手を洗うときや物を洗うときに手を触れずに衛生的に水を使うことができます。
主な特徴や利点は以下の通りです。
衛生的
手を触れずに水流を制御するためクロスコンタミネーション(交差感染)のリスクを低減します。特に公共の場所や医療機関などで衛生的な利用が重視されます。
省エネ
センサーは水が必要なときだけ流すため無駄なく水の使用量を制御できます。これにより、節水効果があり環境への負荷も軽減されます。
利便性
センサーが自動的に水を供給するため手を洗うときや料理をするときに便利で簡単に使えます。また、一定の時間経過後に自動的に止水することで長時間水を流し続けないように制御します。
多様な設定
センサー水栓は、水の出方や止まり方、水温の調整などをプログラムできるためユーザーのニーズに合わせて設定できます。

センサー水栓は、家庭用や商業施設、公共施設など様々な場所で利用され衛生面や利便性の向上、省エネ効果などで広く導入されています。

センサー水栓の仕組みについて
センサー水栓は、手や物体の接近を感知して自動的に水を出し止めする機能を持つ水栓であり主に赤外線センサーを利用して動作する仕組みとなっているが、その基本的な構造としては、センサー、制御回路、電磁弁、電源の4つの主要な要素で構成されています。センサー部分は、水栓の吐水口付近や水栓本体に内蔵され、赤外線を発してその反射を検出することで手や物体の有無を判断し、次にこの情報が制御回路へと送られ、事前に設定されたプログラムに基づいて電磁弁を開閉する信号を発信し電磁弁が作動することで水流が開始または停止する仕組みとなっているが、電磁弁は内部に可動部を持つ電気制御式のバルブであり、電流が流れることでソレノイド(電磁コイル)が作動し弁を開くことで水が流れ電流が切れると弁が閉じて水が止まるという動作を繰り返すことで、手を触れることなく水を使用できるようになっており、また、センサー水栓の電源には乾電池式やACアダプター式があり電源供給方式によって設置の自由度やメンテナンスの頻度が異なり、乾電池式の場合は配線工事が不要で設置が容易である一方、一定期間ごとに電池交換が必要となるが、ACアダプター式の場合は電池交換の手間は省けるものの、コンセントの位置や配線が制限となることがあるため設置環境に応じた選択が求められる。水量や水温の調整機能を備えたモデルもあり手動レバーやタッチパネルを併用することで利便性を向上させており、特に公共施設や商業施設では衛生面や節水効果が求められるため、多くの施設で採用されているがセンサー水栓の導入によるメリットとしては、まず第一に非接触で操作できることにより、手を触れることなく使用できるため衛生的であり、新型ウイルスや細菌感染のリスクを低減できる点が挙げられ、特に病院や飲食店、学校など、不特定多数の人が利用する場所では衛生管理の観点からも有効であり、第二に、水を使用するときのみ自動で開閉されるため、水の無駄を防ぎ節水効果が高く、従来の手動式水栓と比較して最大50%以上の節水が可能とされる。子どもや高齢者でも簡単に利用できるため、利便性の向上にも寄与し、手がふさがっている状態や身体が不自由な人でも容易に使用できるため、バリアフリーの観点からも有用であるが、一方で、センサーが誤作動を起こす場合や、汚れや水滴がセンサー部に付着すると感知しにくくなることがあるため、定期的なメンテナンスや清掃が必要となるほか停電時にはACアダプター式の水栓が使用できなくなる可能性があるため、非常時の対応も考慮する必要がある。センサー水栓は衛生性、利便性、節水性の面で多くの利点を持ち今後さらに普及が進むと考えられるが、その特性を理解し適切に運用・管理することが重要である。



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