水道専門用語ガイド:総トリハロゲン・増圧直結給水方式

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総トリハロゲン
有機化合物や環境汚染物質に関連する化学的な概念であり、主にハロゲン元素(フッ素、塩素、臭素、ヨウ素など)が化合物中に3つ以上含まれることを指します。これには特に有名な物質であるポリクロリネートビフェニル(PCBs)やダイオキシンなどが含まれます。
主な総トリハロゲン化合物について簡単に説明します。

●ポリクロリネートビフェニル(PCBs)
PCBsは、塩素原子がフェニル環に複数含まれる有機化合物であり、断熱材や絶縁材料、冷却剤などで使用されていましたが、環境中に広く分布しているため、環境汚染の原因となり、毒性が問題視されています。
●ダイオキシン
ダイオキシンは、ベンゼン環に塩素原子が3つ以上含まれる化合物で、製造過程や廃棄物の焼却、自然現象などで発生します。非常に毒性が高く、環境中に存在すると環境汚染の問題となります。

総トリハロゲン化合物は、その特性や毒性から環境問題や健康への悪影響が懸念されており、環境調査や規制が行われています。これらの化合物は、適切な管理と処理が求められています。



増圧直結給水方式
増圧直結給水方式は、住宅や建築物の水道システムにおける一種の給水方式であり、主に上層階や高地に位置する建物で水圧が十分でない場合に用いられます。この方式では、専用のポンプを使用して水圧を増強し、直接供給することで十分な水圧を得ることができます。
以下に増圧直結給水方式の特徴と利点を説明します。

●水圧の補正
増圧ポンプを使用することで、低い水圧の問題を解決し、十分な水圧を確保することができます。特に高層階や山岳地帯など、水圧が不十分な場所で効果的です。
●一定の水圧維持
増圧ポンプは、設定された水圧を維持する役割を担います。これにより、水道の利用時に安定した水圧を得ることが可能です。
●自動制御
増圧ポンプは、センサーや制御システムによって自動的に制御されます。水圧が一定値以下になるとポンプが作動し、水圧が設定値に達したら停止します。
●省エネルギー
ポンプは必要な時にのみ作動するため、不要なエネルギー消費を抑制できます。これが省エネルギー効果をもたらします。

増圧直結給水方式は、住宅やビルの水圧補正のために広く採用されています。特に多階建ての建物や水圧が低い地域で、十分な水圧を確保するための重要なシステムとなっています。



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